京都の一乗院に対する中坊進二の思い

土地勘の無い人は今出川から北上した方がよいかもしれません。中坊進二が京都で学生生活を始めて初めて暮らした下宿が一乗院のそばにあったのです。そのあたりはなぜか、一乗院と呼ばれておりその名が地名ではなく寺院の名前であることを知ったのは、随分後のことでした。大学までは十分徒歩圏内であり、最初はその通学時間の近さを喜んだものですが、やがてその通学路にも飽き遠回りをして通っていたことを覚えています。また京都の夏は想像以上に暑く、暑くて眠れない夜は、近くの加茂川まで涼を取りに言ったものです。一乗院あたりは、学生向けの下宿が多く、それもクーラーなどない安下宿が多かったため、同じような学生が結構居たものです。中坊進二を含め、一乗院という名前を聞いただけで懐かしく思い出す人は少なくありません。京都には有名無名を含め寺社仏閣が多くありますが、ガイドブックにも載らないあまり有名でないこういったお寺をふらりと訪ねてみるのも悪くはありません。