仕事先は中坊進二がかつて住んでいた京都の永養寺のとなりでした

京都のホテルで講演を頼まれた翌朝、街を散策していると永養寺というお寺が目に付きました。ホテルの部屋からは、東山が見渡せたのですが、その手前、眼下にあったのがこの永養寺であったに違いありません。私が京都を離れてもう何年も経ちます。私が京都の街に暮らしていたころから永養寺はそこにあったのでしょうが、では昨晩泊まったホテルが出来る前はなんだったのか、どうしても思い出せません。京の町は碁盤の目のようになっていますが、一本中に入るだけで雰囲気ががらっと変るのです、永養寺付近も幾度となく歩いたはずなのですが、どうしても思い出すことができないのです。京都は比較的景観が変らない街として知られていますが、流石に数十年経つと、ずいぶん変っておりおり、かつて住んでいた街も観光客の目線で見ていることに気がつくのです。以前はもっと裏通りの多い、暗い街だったような気がしますが、気のせいかもしれません。今となっては確かめる術はありません。